LGBTあれこれ

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Q & A

「おかま」という言葉は使ってもいいのですか?

セクシュアルマイノリティを表す言葉にはいろいろありますね。「おかま」という言葉は侮蔑的な意味(ひとをバカにするとき使う言葉)をもって使われる場合が多いので、使って欲しくない、という人が多いです。使わないのがエチケットだと思います。他にも、「ホモ」「レズ」(レズビアンの短縮形)なども侮蔑的なニュアンスがあります。LGBT(ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダー)を使えば、当事者とのコミュニケーションもスムーズにいくと思います。

ニューハーフや「おねぇ系」と言われる人と性同一性障害は同じですか?

ニューハーフは男性として生まれた人が女性的な格好をして飲食業のサービースをするという「職業名」として使われる場合が多いようです。おねぇ系の方々には女性的な格好や言葉遣いをするゲイとトランスジェンダーの方々の両方がいますが、タレントを指して使うことが多いですね。性同一性障害は医学的な診断名ですので、ニューハーフやおねぇ系の方々にも性同一性障害の人はいるかもしれませんが、ニューハーフやおねぇ系=性同一性障害ではありません。

同性愛と性同一性障害は何が違うんですか?

カラダの性(生物学的性)と自分が自身の性をどう感じているかというココロの性(性自認)の不一致がトランスジェンダー(性同一性障害を含む)です。同性愛の場合、多くはカラダの性とココロの性が一致しています。ココロの性とスキになる性(性的指向)が同性であることを同性愛といいます。

トランスジェンダーの人はみんな手術をするのですか?

生まれながらの性別との違和感には個人差があります。望む性別の服装をするだけで心が落ち着く人もいれば、外科的な手術を求める人もいます。性別違和感=手術が必要、というわけではありません。

戸籍の変更はできますか?

日本でも一定の条件を満たすことによって、戸籍上の性別を変更できるようになりました。ただ、諸外国に比べ、ハードルが高い(性別適合手術をしなければならない)などの問題点もあります。

同性愛は治すことができますか?

WHO(世界保健機構)は同性愛を国際疾病分類から外し、国際的に病気ではないことになりました。なので、治療の対象ではありません。異性愛も同性愛も対等に自然な性のあり方です。

同性同士での結婚はできますか?

日本では残念ながらできませんが、ヨーロッパやアメリカを中心に同性同士のパートナーシップに法的保障を与えるパートナー法や異性間の結婚と同等の権利を与える同性婚の制度ができています。アジアでもベトナムや台湾で制定の動きがあります。今後、この動きはさらに広がっていくでしょう。

友達にLGBTであることをカミングアウトされたらどうしたらいいですか?

まず、カミングアウトを受けるということは、その友達から「この人なら言っても大丈夫」と信頼されていることを理解して欲しいと思います。その上で、「話してくれてありがとう」という一言から始めれば、関係がうまくいくのではないでしょうか。

LGBTであることで不便なこと、大変なことはありますか?

LGBTが抱える不便さや大変なことの多くは、無理解や偏見など社会でつくられたものが多いのではないでしょうか。トランスジェンダー(性同一性障害を含む)の人は、必要があれば、ホルモン療法や性別適合手術を行いますが、健康保険が適用されず、経済的な負担を強いられています。また、日本には同性婚法やパートナー法がないため、結婚した男女のカップルに与えられる権利や義務が同性カップルには付与されない、といった問題があります。

FTMの人は女性を好きになり、MTFの人は男性を好きになるのですか?

女性として生まれ、心の性が男性であるFTMの人が必ず女性をスキになるというわけではありません。その逆のMTFもしかり。ココロの性(性自認)とスキになる性(性的指向)は異性愛もあれば同性愛もあります。

LGBT以外にも性的マイノリティの人はいますか?

LGBT以外にも、カラダの性が男女の中間的な特徴をもって生まれてくるインターセックス(性分化疾患)や性欲や性の対象を持たないAセクシュアルの人たちなど多様な性のあり方があります。このサイトでは、それらを総称してLGBTとしています。すべての人たちの性のあり方が尊重される社会を目指したいですね。